トップを目指す意欲と相応の実績を有し、競技力向上のために新たな技術や手法を導入する活動として、福岡県スポーツ推進基金「令和５年度トップアスリート育成助成金（イノベーション導入助成）」の対象に決定しました。

申請者：株式会社福岡アンクラス

福岡J・アンクラス（サッカー）

　映像解析や身体骨格的なメディカルチェックから個体差を明らかにし選手毎に適切なトレーニングを実施することによりパフォーマンス向上を目指す。

◇実証方法：
　VEOで映像撮影し、映像分析ソフト（Hudl）／動作解析ソフト（Dartfish）により、プレッシング回数およびその局面を分類し解析を実施する。
育成年代の試合も同様に撮影した映像をHudl・Dartfishを用いてプレッシング時の選手の動向や動きの特徴を検証。
女性骨格の調査は、動的な可動域、筋力およびステップテストなどのパフォーマンステストを用いて検証する。
◇期待される効果：
　女子サッカー選手においてヘディング動作よりもプレッシング動作にて怪我発生が多いという報告がある。同時にサッカー戦術においてもプレッシング戦術と称されるように、より積極的なディフェンスが昨今求められている。怪我とパフォーマンスを別々で考察するのではなく、プレッシングが非良好な群にこそ女性の骨格的特徴と怪我との因果関係が相関するのではないかと考えている。つまり一律に全選手に対して同じスキル向上を目的としたトレーニングをすると、個体差（身体骨格上）によってそのトレーニングが全くパフォーマンス向上に結びつかない場合があるが、今回の手法のように個体差をわかった上でトレーニングをすれば、パフォーマンスの向上に結びつくと考える。
　また、各種ソフトの活用により社会人だけでなく育成年代のデータも数多く集めることが出来るため、女性アスリートの中高生と社会人の違いも検証することが出来る。
　ケガ予防の観点から年代に合ったアドバイスもでき、競技力向上はもちろん未来の女子サッカーの普及と振興を図る。

① 2023年なでしこリーグ2部優勝、なでしこリーグ戦1部昇格
② 将来的には日本女子サッカープロリーグであるWEリーグ参入を目指す。