トップを目指す意欲と相応の実績を有し、競技力向上のために新たな技術や手法を導入する活動として、福岡県スポーツ推進基金「令和4年度トップアスリート育成助成金(イノベーション導入助成)」の対象に決定しました。

申請者:福岡県立浮羽究真館高等学校 ラグビー部


助成対象者

福岡県立浮羽究真館高等学校
ラグビー部

助成対象活動

従来の学校運動部活動の指導体制は、常駐する1人又は複数の顧問(教職員)と週に数回(主に土曜日・日曜日)参加する外部コーチという組織構成がほとんどであり、必ずしも全ての部活動生が競技力向上が見込めるような専門的かつ継続的な指導を享受できているとは言えません。
そこで、うきは市を拠点とするトップラグビーチーム”LeRIRO福岡(ルリーロ福岡)”の選手に浮羽究真館高校グラウンドにて週5日指導していただき、1ポジション1コーチ(ラグビーのポジション数は10)となるように配置していただくことで部活動生のニーズに応えるとともに確実に競技力向上につながると考えました。

1ヶ月あたり20日で計画しており、ポジション内訳は、プロップ・フッカー:4日間、ロック・フランカー・ナンバーエイト:4日間、スクラムハーフ:4日間、スタンドオフ・センター:4日間、ウイング・フルバック:4日間という計画です。コーチ人材はLeRIRO福岡から1日に何人派遣いただいても1日1万円という委託契約を結びます。

トップチーム所属の現役選手による活きた指導が、単なる競技力向上のみならず、同じスポーツで夢を追う社会人と部活動生のコミュニケーション機会が増大することによる部活動生への教育的効果にも大きく期待ができます。従来のコーチ人材は現役生活を引退後に就任するケースが一般的で、ラグビースキルや戦術に対する考え方は、もちろん勉強はするものの、現役時代当時のものであったり情報を入手して選手に指導するまでのタイムラグが発生したりします。しかし、現役のトップアスリートであれば、鮮度の高いスキル・戦術の知見が豊富にあり、部活動生は最新の情報を教授することができるとともに、トップアスリートによる一流の示範プレーを体感することで競技力向上が望めます。

また、コーチ人材が日本最高峰のラグビーリーグであるリーグワンを目指している現役選手であるという点で部活動生が受ける影響は非常に大きいと考えます。練習や試合に対する準備の仕方、体のケアの仕方、食事方法、ラグビーに対する考え方など、部活動生は好影響を受け、競技力や戦績の向上だけではなく、競技に対する意識変容が期待できます。実施前と実施後に部活動生に対してアンケートを実施し、競技力向上と意識変容について調査する予定です。さらには、部活動生(マネージャー)により、毎回の指導をビデオで撮影し蓄積していくことで、来年度以降も活用できる財産になるようにします。




目標

令和7年度第105回全国高等学校ラグビーフットボール大会 全国優勝


計画期間

令和4年度から令和5年度